この記事では、作家・タレントとして活躍する高山一実さんについて、経歴と“お金のリアル”をまとめて解説していきます。
昨年の推定年収、これまでの最高年収、そして今年の予想年収を、公開情報と一般的な相場から丁寧に算出。
『トラペジウム』の映画化で原作が再注目された昨年、MCを務める地上波番組の活躍、絵本刊行や写真集の実績まで、収益の柱ごとにわかりやすい式とともに示します。
最後に、2011年のデビュー以降の年ごとの推定年収を表とグラフで一覧化し、全体的に知りたいポイントだけをぎゅっとまとめました。
高山一実の経歴
プロフィール
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | 高山一実 |
生年月日 | 1994年2月8日 |
年齢 | 31歳(2025年時点) |
出身地 | 千葉県南房総市 |
身長 | 162cm |
血液型 | A型 |
趣味 | 読書、執筆、クイズ番組観戦 |
特技 | 文章執筆、MC |
職業 | 作家・タレント |
代表作 | 小説『トラペジウム』、写真集『独白』、TBS『オールスター後夜祭』MC、テレ朝『Qさま!!』MC |
事務所 | 乃木坂46合同会社(乃木坂46LLC) |
要点
2011年8月21日、乃木坂46の第1期生オーディションに合格。
2012年2月22日、グループはシングル『ぐるぐるカーテン』でメジャーデビュー。
ドラマでは2013年『BAD BOYS J』、2015年『初森ベマーズ』に出演。
作家としては2018年に長編小説『トラペジウム』を刊行し、2024年に同作が劇場アニメ化。
テレビでは2018年にTBS『オールスター後夜祭』のMCに就任、2020年にはテレビ朝日『Qさま!!』のMCとしても活躍。
2024年2月には絵本『がっぴちゃん』を刊行し、創作の幅を広げています。
昨年の推定年収(これまでの最高年収)は?
昨年は『トラペジウム』の映画公開とレギュラーMCが重なり収益の柱が複数立ったことから、約8,000万円であると考えられます。
なお、昨年はこれまでの最高年収だと考えられます。
書籍関連(小説・絵本・重版):1,200万円〜1,800万円
2018年刊の小説『トラペジウム』は累計30万部のヒットとして公式に言及されています。
映画公開が昨年5月10日にあり、一般に映像化は原作の増刷・再注目を呼び込みます。
仮に昨年の追加販売を3万部〜5万部と安全側に見積もると、定価1,540円×部数×印税率が印税の基本式です。
一般的な紙書籍の印税率は10%程度、児童書は8%程度が相場とされます。
さらに昨年2月刊の絵本『がっぴちゃん』(定価1,540円)が新規の収入源となり、発売年の初動を1万部〜3万部と仮置きすると、書籍収入は小説の重版分と絵本の印税で上記の幅に収まります。
映像化に伴う原作の再ブームは出版業界でも繰り返し観測されており、この“重版効果”を主に評価しました。
〈推定の考え方〉
紙書籍印税率:10%(一般書の相場)
児童書印税率:8%(児童書の相場)
〈計算結果)
小説追加販売:3万部〜5万部 × 1,540円 × 10% = 462万円〜770万円
絵本初動:1万部〜3万部 × 1,540円 × 8% = 123万円〜370万円
その他(電子書籍等の保守的加算):100万円〜300万円
⇒ 推定合計:1,200万円〜1,800万円
(出典:映画『トラペジウム』公式サイト(累計30万部言及) / KADOKAWA『がっぴちゃん』商品ページ(定価) / 書籍印税の一般相場(10%)解説記事 / 児童書の印税相場に関する解説)
テレビ出演(MC/レギュラー):2,200万円〜3,800万円
TBS『オールスター後夜祭』のMCを2018年から担当し、昨年も春・秋の特番が放送されました。
テレビ朝日『Qさま!!』は2020年からMC枠で継続。
出演料は非公開ですが、業界の相場解説ではゴールデン帯のテレビ出演が“1本あたり数十万円〜100万円超”とされ、人気MCクラスはさらに高額という整理が見られます。
ここでは保守的に、『Qさま!!』の年間出演本数をおよそ40本と置き、1本あたり30万円〜70万円。『オールスター後夜祭』は年2回の特番として1本100万円〜200万円としました。
これに不定期出演やナレーション等の見込み100万円〜200万円を足し合わせると、幅は上記になります。
なお制作費全体の水準やMCに厚く配分されやすい傾向を示す記事もありますが、本試算は安全側の下寄せで設定しています。
〈推定の考え方〉
『Qさま!!』:40本 × 30万円〜70万円 = 1,200万円〜2,800万円
『後夜祭』:2本 × 100万円〜200万円 = 200万円〜400万円
その他出演:100万円〜200万円
⇒ 推定合計:1,200万円+200万円+100万円=1,500万円〜2,800万円+400万円+200万円=3,400万円
丸め調整・交通等の雑収入:+700万円〜+400万円
⇒ 2,200万円〜3,800万円
(出典:TBS『オールスター後夜祭’24秋』番組ページ / 『Qさま!!』MC就任報道 / テレビ出演の相場解説(一般的な目安) / 出演料水準に関する日経記事(傾向))
映画原作関連:1,200万円〜2,800万円
映画の原作使用料は契約によって大きく異なります。
日本の実務解説では“ボリュームゾーン200万円〜400万円、高くても700万円程度”といった言及もあります。
一方で、映像化は原作の重版・販促との相乗で著者収入に波及し、固定の原作料に加えて、製作委員会の設計や二次利用で追加の支払いが発生するケースもあります。
『トラペジウム』はアニメスタジオCloverWorks制作で昨年5月に全国公開され、パッケージは今年2月発売、Prime Video配信は今年5月開始。
昨年時点で著者側に計上される金額は“映画化権料の初期一時金+公開に合わせた広報的な監修・タイアップ報酬など”が中心と考えるのが自然です。
ここでは原作料を400万円〜700万円、公開時期の関連対価とプロモーション協力等を300万円〜600万円、重版波及の上乗せ分のうち“映画由来”として500万円〜1,500万円を配分。合計で上記の幅としました。
〈推定の考え方〉
映画原作料:200万円〜700万円(ボリュームゾーンと上限の公開情報を採用)
公開時期の関連対価:300万円〜600万円
映画由来の重版上乗せ:500万円〜1,500万円
⇒ 推定合計:1,200万円〜2,800万円
(出典:映画原作料の水準に関する日経記事] / 日本文藝家協会の映画化使用料上限規程 / 映画『トラペジウム』公式サイト(公開日))
イベント・広告・雑誌ほか:900万円〜1,100万円
昨年は結婚の話題もあり露出が増えた1年でした。
とはいえ、ここは“最低限の実務的な出演”を中心に計上します。
出版記念関連のトークや雑誌インタビュー、企業タイアップ等の実入りは案件ごとに変動します。
一般的にタレントのトークイベントは1回数十万円規模から、企業案件は条件により百万円単位になります。
昨年の高山さんはテレビのレギュラーを抱えつつ創作活動と並行での稼働とみなし、年間で10件〜15件程度、1件50万円〜80万円を安全側で計算。
雑誌・連載の原稿料や写真使用料にあたる収入も加味し、100万円〜200万円を上乗せして幅を取りました。
〈推定の考え方〉
登壇・企業案件:10〜15件 × 50万円〜80万円 = 500万円〜1,200万円
原稿料・肖像使用等:100万円〜200万円
保守的な丸め調整:+200万円〜+300万円
⇒ 推定合計:900万円〜1,100万円
(出典:出演対価は案件ごとの合意で非公開。ユウメイキャスティング)
高山一実の今年の予想年収は?
BD/配信の2次利用が動き、書籍もロングセラー化が続く一方、映画公開イヤーよりは控えめと見て、約6,500万円と予想します。
パッケージ・配信由来(映画の2次利用):1,000万円〜1,200万円
詳細:映画『トラペジウム』のBlu-ray/DVDは今年2月26日に発売。
さらに同作は5月30日からAmazon Prime Videoで配信開始。
製作委員会や権利者の契約形態により著者に渡る対価は異なりますが、原作・著作権者側には“2次利用に応じた対価の支払い”が行われる設計が一般的です。
ここでは、完全限定版の価格帯や通常版の価格、配信の開始時期を勘案し、パッケージと配信の“著者取り分”として年内1,000万円〜1,200万円を保守的に見込みます。
〈推定の考え方〉
BD/DVD発売:権利設計に基づく対価(一般論)
Prime Video配信:配信ライセンスに応じた対価(一般論)
⇒ 推定合計:1,000万円〜1,200万円
(出典:映画公式サイト:BD/DVDページ(発売日・価格) / 映画公式ニュース:Prime Video配信決定(5/30開始))
テレビ出演(MCの安定収入):2,000万円〜4,000万円
『Qさま!!』のMCは継続。
春の『オールスター後夜祭』も放送済みです。
出演回数は編成次第ですが、年間のテレビ露出は昨年並み、またはやや増減する程度と考えられます。
1本単価は“ゴールデン帯で数十万円〜100万円超”という業界の目安を踏まえ、今年は昨年の実績をなぞる形で2,000万円〜4,000万円としています。
〈推定の考え方〉
『Qさま!!』:35〜45回 × 30万円〜70万円
『後夜祭』:年1回〜2回 × 100万円〜200万円
⇒ 推定合計:2,000万円〜4,000万円
(出典:『Qさま!!』MC情報(継続) / 『後夜祭’25春』放送言及(Wikipediaの放送記録)
書籍関連(ロングセラー・既刊印税):700万円〜1,300万円
小説『トラペジウム』は映画公開後も新規読者の流入が続きやすい時期です。
紙の印税率10%を基準に、年間の追加販売を2万部〜4万部と安全側に仮置き。
絵本『がっぴちゃん』は刊行翌年として、堅調な販売と電子版の寄与で100万円〜200万円を上乗せします。
〈推定の考え方〉
小説追加販売:2万部〜4万部 × 1,540円 × 10% = 308万円〜616万円
絵本の継続:100万円〜200万円
電子等の加算:100万円〜200万円
⇒ 推定合計:700万円〜1,300万円
(出典:KADOKAWA『がっぴちゃん』商品ページ(定価) / 書籍印税の一般相場)
イベント・広告・雑誌ほか:600万円〜1,200万円
結婚後のメディア露出や企業キャンペーンは注目を集めやすく、登壇・広告案件は一定数を見込みます。
今年はパッケージ発売・配信の告知タイミングとも重なり、トークイベントや誌面露出が適度に発生すると仮定。
年間10件前後、1件40万円〜80万円を置き、雑誌原稿料などを100万円〜200万円で加算すると、幅は上記に収まります。
〈推定の考え方〉
登壇等:8〜12件 × 40万円〜80万円
原稿・監修等:100万円〜200万円
⇒ 推定合計:600万円〜1,200万円
(出典:テレビ・広告出演の相場解説(一般的な目安)ユウメイキャスティング)
推定年収の表とグラフ
高山一実さんの年収グラフは、あくまでも予想ですので、予めご理解ください。
おわりに
高山一実さんは、アイドル時代からの地道な努力を土台に、作家・MCとして活動の幅を広げています。
昨年は映画公開とテレビのレギュラーが重なり、これまでで最も実りの多い1年でした。
作品が長く読まれ続ける強さと、テレビの安定した露出が合わさることで、収入は単発ではなく継続性のある形に育っています。
今年は映画の2次利用が寄与しつつも、昨年よりはやや落ち着いた水準になる見通しです。
数字はあくまで推定ですが、公開情報をもとに無理のない式で算出しました。
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※本記事の金額は公開情報や一般的な相場をもとにした推定です。正確な金額は公式発表を優先してください。
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